2025年8月、マクドナルドが「ポケモンカードMEGA」付きハッピーセットを約11年ぶりに復活させ、全国の店舗で販売が開始されました。8月9日からの3連休には、購入者にオリジナルデザインのピカチュウカードと、ニャオハやリオルなどランダム1枚の2枚セットが数量限定で配布され、SNSやニュースでは朝から長蛇の列や争奪戦の様子が報じられました。さらに、この話題性によってメルカリでは既に高額の転売が見られるなど、単なるプロモーションを超えた注目を集めています。
マクドナルドとポケモンカードコラボの概要

2025年8月8日、マクドナルドは「ハッピーセット ポケモン(MEGA)」の全国(一部店舗除く)展開をスタートさせました。第1弾(8月8~14日)、第2弾(8月15~21日)、第3弾(8月22日〜)と、時期ごとにラインナップが切り替わり、ピカチュウやヒトカゲ、メガルカリオ、メガリザードンXをはじめ、全部で9種類のおもちゃがランダムに封入されています。それぞれのおもちゃは、指で回したり転がしたりと、手指の器用さや発想を刺激する構造となっており、遊びながら学びにつながる仕掛けを意識して設計されていることも特徴です。
さらに、8月9~11日の3日間に限り、ハッピーセット1セット購入につき、オリジナルイラストのピカチュウカードと、ニャオハ・ホゲータ・クワッス・ラルトス・リオルの中からランダムで1枚を加えた豪華な2枚セットが配布されました 。販売数を抑えるため、一人当たり5セットまでの購入制限が設けられたほか、転売や営利目的での購入、食べきれない量の注文は控えるよう呼びかけられ、メルカリとも連携して不要な出品への注意喚起や削除対応が進められています 。
過去のシリーズの紹介

前回マクドナルドのハッピーセットにポケモンカードが登場したのは、2014年のXYシリーズ。当時はカード1枚だけが封入されており、シンプルな内容でありながら熱烈な支持を集めました。そのカードはいまやファンの間でプレミアム商品とされ、1パックで6,000~10,000円ほどの価格で取引されるケースも見られるほどです。
今回のMEGAシリーズは、これまでにない遊び心と希少性を兼ね備え、第1弾・第2弾・第3弾にわたっておもちゃの内容が変わるほか、週末限定カードの特典も追加されており、前回に比べると格段に“体験としての充実度”が高まっています。また、メルカリへの出品監視や注意喚起の体制など、販売側が混乱防止に向けて整えた仕組みも、10年以上の経験から進化したものといえるでしょう。





当日の待ち状況

販売初日から、全国の店舗ではとにかく多くの来店者でにぎわいました。駐車場には車が溢れ、店頭には家族連れや若者の列が長く延びていました。「ヒトカゲが出て嬉しかった」「ピカチュウやゼニガメが当たった」といった声が買った人から上がり、一方でSNSでは「明日からカード付きだから早起きして来た」「朝5時から並んでます」といった投稿も相次ぎ、期待と熱狂を背景に争奪戦の様相を帯びていました。
また、実際に「7時から激混みで1時間待ち」というコメントや、「渋滞が1kmにも及んだ」という報告もあり、単なる行列にとどまらず、地域の交通にも影響が出た店舗もあったようです 。こうした状況を受けてマクドナルドは、店舗だけでなくデリバリーやアプリでも状況確認や事前注文を呼びかけるなど、対応も録られていました。
カードの相場とコレクション価値

すでにメルカリでは多数の出品が確認されており、「3パックで約3,200円」や「5パックセットで約6,000円」という価格が見受けられ、正規販売価格を大きく上回る動きが広がっています 。中には「20パックセットが23,200円」「未開封50パックで55,000円」といった高額出品もあり、希少性やまとめ買い需要が価格を押し上げています。
また、カード別の人気ランキングでは、ピカチュウが断トツで1位、ラルトスが2位、ニャオハ・ホゲータ・クワッス・リオルの順で続くという調査もあり、やはりレア度やキャラクター人気が相場に直結していることが分かります 。こうした結果を踏まえると、今回のカードは短期的な転売対象にとどまらず、長期的なコレクション価値を見据えた保存も検討されるべきアイテムといえるでしょう。
さらに、『Pokémon LEGENDS Z-A(ゼットエー)』の10月16日リリースに向けて、新たな盛り上がりとの相乗効果も期待されます。今後のマーケティング展開次第では、今回のカードが過去プロモカードのようにプレミア化し、コレクター市場で長く価値を維持する可能性は十分にあると考えられます。
*翌日の8月10日時点では、「5パックセットで約12,000 – 15,000円」にまで値上がり!
Wonder Point
マクドナルドが11年ぶりに仕掛けた「ポケモンカードMEGA」付きハッピーセットは、単なる販促を超えた社会現象となりつつあります。発売初日から続いた早朝の行列や渋滞、メルカリでの高額転売の動きは、まさにその証です。特に週末限定のピカチュウ+ランダムカードはコレクター心を揺さぶり、過去のプロモカード同様に希少価値が高まりそうです。新作ゲームとの連動や、今後のグッズ展開によっては、この企画が長期にわたって語られるきっかけとなるかもしれません。「遊び」と「収集」の両面で楽しめる今回のコラボから、次なるポケモン価値の潮流を予感させる、充実した体験が広がっています。